ソニーのDSC-RX100は、小さなボディに1インチの大型CMOSセンサーを搭載する「高級コンパクト」デジタルカメラです。2012年に登場すると、すぐさまその圧倒的な高画質と「小ささ」で話題になりましたね。 DSC-RX100は既に後継機も発売されていますが、DSC-RX100の完成度が高いこと、また後継機との価格差が大きなことから、今でも初代DSC-RX100は高い人気を保っています。 さて、人気のDSC-RX100ですが、動画撮影という点で見るとどうでしょうか。まず、対応フォーマットはAVCHD Progressive(フルHD60p/28Mbps、フルHD60i/24Mbps)とMP4(1440HD30p/12Mbps、VGA30p/3Mbps)となっています。フルHD60pの使用を前提にしている感じですが、とりあえず一定の水準は満たしているといえるでしょう。 動画撮影時の感度については、ISO125-3200相当と静止画に比べ狭くなるものの常用範囲はカバーしています。ただ、小型化のためかNDフィル―は内蔵されていません。NDフィルターを付けるには、別売りのフィルターアダプターが必要です。 レンズは、35mm換算29-105mm(F1.8-4.9)。小型化のため望遠側が暗くなっているものの、動画では主に広角端を使うことになるでしょうから、かなり明るいレンズと言えるでしょう。大き目の撮像素子とあわせて、被写界深度の浅い背景ぼけを活かした動画を撮影することができます。 動画撮影時でもマニュアル露出が可能で、思い通りの露出効果を楽しむことができます。 以上、DSC-RX100の動画機能を見てみると「フルHD60p動画を撮影するAVCHDカメラ」としては非常に高レベルにまとめられていることがわかります。高画質の静止画、コンパクトな筐体とあわせて普段持ち歩くコンデジに最適と言えるでしょう。 |